天下堂

ブログブログ

眼鏡と重量2016.10.25

IMG_7511

眼鏡を身に付けることにおいて、重要な事柄を一つだけ挙げなければならないとすれば「掛け具合が良いかどうか」だと思います。どれだけ精密な検眼をして度数とレンズを決めても、その度数が正確に作用するように正確なレンズ加工を施しても、どれだけその眼鏡のデザインが気に入っていたとしても、不快な装用感だったら身に付けるのが嫌になってしまうのではないかと思っております。

当店でお客様一人一人に眼鏡のご提案をさせていただいているのは、パズルのピースを合わせるように無理なくお顔に馴染む眼鏡は、高確率で掛け具合を良くすることが出来ると思っているからです。

似合う眼鏡に出会っていただいて、装用者ご本人の骨格に合うフィッティング(掛け具合の調整)が行うことができれば、万事解決かと思っていましたが、眼鏡の重さという要素について最近身をもって経験したことがあります。

この半年以上の間、軽くてフィッティングの合ったメタルフレームをほぼ毎日掛けていたのですが、久しぶりに重量感のある厚い生地のプラスチックフレームを使い始めたら、掛け具合は合っているはずなのに、何だか違和感が出るのです。特にパッドが当たっている皮膚のあたりが・・・。この違和感は初日に強く出て、二日目からはほぼ無くなり、三日目以降は全く無くなりました。

この現象を自分なりに考えてみると皮膚(もしくは顔の筋肉の)弱体化なんじゃないかと思います。登山に例えるなら、久しぶりに登るとザックの重さで肩が痛くなりやすいですが、頻繁に登っている時期は全く問題にならない。といったところでしょうか。

今回の経験から眼鏡の重さからくる違和感は装用時間と日数に比例して無くなっていくのだと思いました。もちろん、フィッティングが合っていることが絶対条件になりますが。