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by tange2013.03.21
いわゆる「モテる」人では無かったその男は大学生の時、ちょっとだけオシャレな眼鏡を買ってみた。 どうしても眼鏡の事が頭から離れなかった彼は大学卒業後、住み込みのバイトを始める。 眼鏡学校で「眼」の奥深さを学んだ後、眼鏡店に就職するも販売という仕事に悩む。 やがて彼は眼鏡店を辞めて、「眼鏡作り」の道を歩む決断をする。 憧れの土地でも困難は続いた。 しかし、彼は諦めなかった。 ようやく周囲からも一目置かれるような仕事ができるようになった彼。 自宅のガレージを眼鏡工房に改装して作り始めたオリジナル眼鏡フレーム「studio skyrocket」。
「20% Machine. 80% Hand」テンプル内側に記載されたこの言葉には、80%は本当に手作業のみで作っている。20%は眼鏡本来の「視機能補助道具」の役割をしっかり果たすように機械(コンピューターではない)の力を使っているという彼の眼鏡に対する誠実な想いが込められているように思います。 studio skyrocket(スタジオスカイロケット)/鯖江 モデル/SS-7 マテリアル/アセテート まさに己の魂を込めて作られる眼鏡フレーム。
その一本の眼鏡を身に着けたら「何だか雰囲気良くなったね!」と女性から言われた。
彼にとって人生を変えてしまうような一言。
眼鏡学校に通う学費を稼ぐために。
糸ノコとヤスリを使い、自宅で眼鏡フレームを作るのが唯一の楽しみだった。
目指した土地は眼鏡職人の町「鯖江」。
眼鏡職人という職業に就くも働き始めた眼鏡工場から「この仕事は向いてない」と宣告されてしまう。
ただ真っ直ぐに「眼鏡」への情熱を注ぎ続け、常人には気の遠くなるような作業を黙々と続けた。
1本の眼鏡との出会いで自分の人生が変わったように、誰かの人生に喜ばれるような眼鏡を作りたいと思う。
自らの手で!
彼が努力の末、手に入れたヤスリ掛けの技術が惜しげもなく施され1枚1枚の形になってゆく。
圧巻のヤスリ掛けを見て頂ければと思います。