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勘違いされ易い眼鏡や眼に関する用語【天下堂版】2016.03.29

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「遠視用眼鏡」は遠くを視る為のもの、「近視用眼鏡」は近くを視る為のもの(リーディンググラスなど)、と思われてしまうことがありますが、実は少し意味が違います。

まず「近視」について簡略的にお伝えすると「裸眼状態で遠くはボヤけるが近くは見える」眼です。どのくらいの距離から遠くがボヤけるのか、どのくらい近くが見えるのか、は個人差があります。このような眼の人が遠くを視る為に使うのが近視用眼鏡、もしくは「近視の度数が入った眼鏡」です。日本人はもともと農耕民族なので近視の眼の人が多いそうです。

続きまして「遠視」についてですが、こちらはちょっとややこしいです。私の言葉で簡略化してお伝えするなら「裸眼状態で遠くが良く見えるが、常に頑張っている」眼です。(ただし、遠視の場合も状態によっては視力低下します) 常に頑張ってしまう眼なので、疲れやすかったり、人ごみが苦手だったり、まだ老視(老眼)が始まっていないのに近くが見辛くなったりすることがあります。このような眼の人が頑張らなくても楽に視る為に使うのが遠視用眼鏡だと思います。

ちなみに、近視でも遠視でもない状態の眼を「正視(せいし)」と呼びます。生まれ持った眼の能力を正しく使っている状態と言っても過言ではないと思います。眼鏡の度付レンズの役割はあらゆる状態の眼を正視に近づけるものだと私は考えています。

 

※上記の内容が「視る」ことの全てではございません。「乱視」「老視」「両眼視」など様々な要素が他にもございますが、今回は触れておりませんのでご了承くださいませ。