天下堂

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とんでもないものを2011.01.07

奴はとんでもないものを盗んでいきました。あなたの心です」は銭形警部の名言ですが(笑)
「HOYAはとんでもないレンズを作ってしまいました。JAZです」

いわゆる累進レンズとは「遠近」や「中近」といった名称で呼ばれ、老視(老眼)が始まって遠くの視力を保つと近くが見え辛くなった方々のために開発された、一枚のレンズの中に複数の度数が存在するレンズのことです。

最新の設計のものから、かなり古い設計のものまで種類は様々なので今回はその部分には触れませんが、見え方において良いとこ取りができないという特性があります。

度数によって一概には言えませんが
「遠近」は遠くを見ることを最優先としていて、手元の見え方(長時間の読書など)には向きません。
「中近」は手元を見ることを最優先としていて、遠くの見え方(運転や外出時)には向きません。
使用目的に応じて、使い分けすることによってかなり快適な視生活を確保できるようになります。

しかし、今回HOYAが作った累進レンズ「JAZ(ジャズ)」はあえて最優先を無くし、遠くの見え方と近くの見え方を追求せずにオールラウンドで使えるようにしたレンズです。

分かりやすく表にすると
         遠く  近く
遠近レンズ: 100   60
中近レンズ:  50  100
JAZ    :  85   95
     (いままであらゆる累進レンズを試した当店スタッフ採点)
日常生活で重要となる中間距離の見え方は生活スタイルによって様々なので今回は省きました。

「JAZ」は運転はあまりしないという方や眼鏡の掛け変えをするのがとにかく面倒くさいといった方々にかなり適したレンズと言えます。
全ての人に喜ばれるレンズではないかもしれませんが、JAZがピンポイントでハマる人も必ずいる!
そんなレンズのご紹介でした。