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町と空気と青と。2014.03.08
日頃ご愛顧頂き誠にありがとうございます。
本日は竹村が掲載させていただきます。
春ももうすぐそこだというのに、午前7時の松本は氷点下でした。
ピンと張りつめた冷たい空気に驚きましたが、それよりも、
晴れた空から降り注ぐ澄みきった光に異国情緒すら覚えた朝でした。
ヨーロッパの国々では、ほんの短い夏と暗く長い冬という気候のせいか、
生活の中での「自然光」を大切に考えています。
少しでも多く自然光を取り入れられるよう、建築物の窓が大きくとられているのが印象的です。
![](http://www.tenkado.jp/wp/wp-content/themes/tenkado/img/blog/blog_img/kitayama/2014/03/mykita-manufactory-2013-67.jpg)
(MYKITA WEBSITE www.mykita.com より転載)
眼鏡フレームと身につける方の印象を決定づける重要な要素の一つとして、フレームの「色」がございます。
各ブランドとも、わずかな色味の違いの中から厳選してこれだ!というカラーを提案しているのですが、
そのカラー選びのセンスには、その国や町の大気の状態や気温、湿度など、
人の目に映る際の環境が大きく影響しているのではないかといつも感じています。
例えば、同じ「ブルー」の眼鏡とひとくくりに捉えても、
日本の眼鏡産地、福井県の鯖江で製造されるFACTORY 900のブルーは、
角の取れたシックで艶のあるブルーです。
フランス南部、トゥールーズから生み出されるアンバレンタインのブルーは、
透明度の高い、まるで空の様ような明るいブルーです。
ドイツ・ベルリン発のMYKITAが提案するブルーは、
その名もDeep Sea Blue、深い海のような女性的な落ち着いたブルーです。
各ブランドとも数ある「ブルー」の中からなぜ、この「ブルー」を選んだのだろう。
明るい大きな窓の下で、
これらの「ブルー」が生み出されたその国、その町の
環境、空気、太陽、そして空の青さを思い浮かべていただき、
それぞれの「ブルー」に想いを馳せながらのフレーム選びも楽しいひとときかと思います。