天下堂

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春の展示会手記 ~その1~2012.04.21

東京都内で開催されたアイウェアの展示会に行ってきました。様々な出来事があった3日間+αでした。
その事を自分なりにまとめてみましたので良かったらお付き合い下さい。

16日(月曜日)
夕方頃に一人のお客さんが来店されました。
他県で美容師をされているその方はまとまった休みがあるときに自転車で日本中を旅しているそうです。
今回の旅の目的地は松本市美術館とのことで、当店にはフラッと立ち寄ってくれました。

眼鏡のこと、ファッションのこと、アートのこと、等々・・・色んなお話をさせていただきました。
非常に興味深かったのは眼鏡のデザインの特徴を瞬間的に見抜き、「この眼鏡を掛けるなら自分だったら髪型をこうする」とか「服のバランスをこうする」とかその場で体現してくれたことです。ちなみにすっごいお洒落な方です。

そして、恐らく一生忘れられない一言
「眼鏡ほどデザインが洗練されたものは無い、だから服はバランスさえとれればユニクロと古着で十分なんです」
と言ってくれました。

はい、そんな見方で眼鏡を思ったことはありませんでした。
今まで築き上げてきたものが揺らぐどころか、吹き飛ばされた感覚でした。
思考の歯車が空回りをし始めた瞬間でした。自分には足りないものが満ち溢れている。。。

17日(火曜日)

(SLIT会場にてレイさんと)

昨日の衝撃的な出来事から明けて、まず最初の商談はフランスのアイウェアブランド「J.F.REY BOZ」。
相変わらずのレイさんの笑顔と存在感に嬉しさを感じながら、素晴らしい作品たちに魅了されます。
年々進化していく彼の作品を今の自分はちゃんとお客さん達にご紹介できるのか?
自問自答しながら、なんとか仕入れを行う。「なんとか乗り切った」これが本音かもしれません。

続いて同会場にて、デンマークのアイウェアブランド「FLEYE」の商談スタート。(写真撮り忘れました^^;)
仕入れは思考の歯車が空回りしている私よりもスタッフikukoさんの方が女性目線でのより良いセレクトが出来そうなのでチェンジ。私はデザイナー川上氏とアイウェアのデザインのお話をさせていただくことにしました。

川上さんがアイウェアをデザインするときに気をつけているのはまず鉛筆で手書きのラインを引くこと。
手首が曲がらない方向のラインは顔に乗せたとき不自然になるという考え方だそうです。
彼の作品が喜ばれる秘密がここにあるのかもしれませんね!

続きまして会場が変わって日本のアイウェアブランド「KAMURO」の商談となります。

(KAMURO 左:スタッフ平野さん 右:チーフデザイナー小野寺さん)

東京都内にお店を持つ「KAMURO」最大の強みはエンドユーザーに直接触れ合えること。
「販売」と「物作り」2つの角度から物事が見えることは大きいと思います。

以前、パリで文字通り露頭に迷った私を助けてくれた小野寺さんに眼鏡のデザインへの考えを聞いてみました。
今後のブランド展開の方向性もあるので内容は割愛させていただきますが、昨日から空回りしていた歯車がキレイに噛み合いました☆よりパワフルになってこれからも前に進めそうです。
(文章だけだとなんだかなぁって気もしますが自分にとっては大きな出来事でした)

当然仕入れもバッチリです!KAMUROさんいつも有難うございます。

ようやく復活を遂げた(大げさな・・)私は次の商談に向かいます。と言っても同じ会場ですけど。
さて、いよいよ新規導入ブランドのご紹介になります。長野県の皆様お待たせいたしました!
この度天下堂では「FACTORY900」のお取扱いが決定いたしました!!

(FACTORY900デザイナー青山氏と)

作品入荷までまだ少し時間が掛かりますので、詳しくはまた後日ご連絡させていただきますが
一言だけ言わせていただきますと「自分用に2つも注文してしまいました」。
アイウェアデザイナー青山氏が挑戦し続ける「美」の世界をしばしお待ちくださいませ。

この後、KAMUROのスタッフの皆さんと一緒にJ.F.REY BOZやFLEYEの仕入れをした会場に戻り
SOIL & “PIMP”生演奏のアフターパーティに参加させていただきました。うーん贅沢!

続く・・・